Threadripper PRO 7000 WXシリーズは最大96コア、Ryzen Threadripper 7000シリーズは最大64コアの製品がラインナップされている。
AMDはRyzen Threadripper PRO 7000 WX向けのチップセットとしてWRX90、Ryzen Threadripper 7000のチップセットとしてTRX50の2つを投入する。最大の違いは、前者はAMD PROで知られる企業向けの管理機能(業界標準規格DASH互換)に対応しているほか、PCI Expressレーンが前者は最大148レーン(うち4レーンはチップセットとの接続に利用するので使用可能は144レーン)、後者は最大92レーン(同88レーン)であることが大きな違いとなる。
なお、WRX90はRyzen Threadripper PRO 7000 WX専用のチップセットとなるが、TRX50の方はRyzen Threadripper 7000に加えてRyzen Threadripper PRO 7000 WXも利用できる。従って、最初は64コアのRyzen Threadripper 7000で自作PCを組み立てた後、将来96コアのRyzen Threadripper PRO 7000 WXに乗り換えるなどのアップグレードも可能になる。
ただし、TRX50でRyzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズを利用する場合にはメモリが4チャネルに制限されるほか、AMD PROの機能なども利用できないため、本来の性能を出すならマザーボードごとWRX90搭載品に交換する必要がある。
AMDによれば、現時点ではPROシリーズの価格は未定だが、いずれの製品も11月21日にリテール販売が開始される計画になっている。Ryzen Threadripper PRO 7000 WXに関しては搭載ワークステーションが、Dell Technologies、HP、Lenovo、Supermicroから提供される予定だ。
その性能だが、AMDが公開したデータによれば、Ryzen Threadripper PRO 7995WX(96コア)はIntelのXeon w9-3495X(56コア)と比較してAutodesk AutoCADで最大38%、Dassault Solidworksで最大43%、Ansys Mechanicalで最大92%、Chaos V-Rayで最大123%高速だという。
また、Ryzen Threadripper 7980X(64コア)は、Xeon w9-3495X(56コア)と比較してUnreal Engineで最大32%、AfterEffectsで最大20%、Metashapeで最大94%高速だと説明している。
引用
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1540333.html